中学・高校・大学、いずれの受験でもよく言われるテクニックとして
「誰も解けないほど難しそうな問題は解くな」
「簡単な問題を確実に回答しろ」
というのがあります。
受験を経験された方なら一度は聞いたことがあるでしょう。
難しい問題に時間をかけすぎて、確実に点を取ることができる簡単な問題まで
落としてしまうリスクを回避するための受験テクニックです。
一見理に適っていますよね。合格するためには一定の点数をとらないといけないのですから。
しかし、受験的にはそれでもいいのかもしれませんが、よくよく考えてみるとおかしな話です。
「簡単な問題は解いて難しい問題を解かない」
ということは、
「誰でも解決できる問題には取り組めるけど、前例がなかったり答えのない
難しい問題には取り組むことを避ける」
という人材ばかりを育成することにならないでしょうか。
社会では、簡単な問題ばかりではありません。
むしろ難しい問題のほうが多いくらいでしょう。
そういう難しい問題に積極的に取り組める人材のほうが重宝されるはずです。
なのに、今の受験制度はそれと真逆の人材ばかりを育成する方向を
とってしまっているように見えてなりません。
そしてそのような教育は、何より子供たち本人を苦しめることになるでしょう。
社会に出たら難しい問題ばかりなのに、簡単な問題ばかりを優先して解くように
教育されてしまうのですから。
一定の知識は必要です。それを問う試験も当然あってしかるべきです。
しかしそれだけはなく、答えのない、あるいは前例のない問題にどう向き合って
どう自分なりの答えを導いていったかのプロセスを評価するタイプの試験も
あっていいのではないでしょうか。
日本は既存の技術をより高度化する能力に長けている一方で、新技術を生み出す
イノベーションについては他国に遅れを取っていると言われています。
暗記力と計算力が強い人が優秀とされやすい今の学校教育では、イノベーション力を
強化するのは難しいでしょう。
簡単な問題ばかりではなく、難しい問題に積極的に取り組む子供たちが評価されるような
教育システムを政治家や教育者には構築していただきたいものです。
私も会計の分野を通してその一助を担うことができればこれほどうれしいことはありません。
一歩ずつ、地道に活動していきます。
~編集後記~
- ペン字
- マイクロ法人設立時に提出した年金事務所関連書類に不備があったらしく、差戻しが。追加の資料を作成して再送付しました。
- 自宅の庭が雑草でジャングルになっていたので草抜き。暑い&虫刺されに悩まされつつ頑張りました。
- 電子書籍用にiPad Airをネットで購入(配送待ち)。第4世代の中古ですが、最新モデルにこだわらなくてもいいかなと思ったので、価格とも比較衡量して決めました。wifiモデルの64GBで51,300円でした。
- キャットタワーに登ってあられもない姿のうちの猫
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