前回のブログで、「叱る」と「怒る」の違いについて書きました。
ただし「叱る」にしてもその前提に「褒める」ことがあるわけであって、叱ってばかりでは人は成長しません。
むしろ褒める割合の方が高くあるべきです。
個人差はありますが、傾向として人は褒められることによって周りから認められていると感じ、モチベーション向上につながります。
ではその「褒める」上でどういうことに留意する必要があるのか?
伝え方の点でいうと「直接法」と「間接法」があります。
直接法は、本人を直接褒めることを指します。
「あなたはよく頑張ってるね」
「君のおかげで助かっている」
「あなたのその能力はうちの会社に大きく貢献している」
といった言葉をダイレクトに本人に投げかける形です。
もちろんこれも有効なのですが、人は直接褒められると「いやいや、そんなことないですから」といった謙遜や照れくささが前面に出たり、「こんなに褒めるなんて何か裏があるんじゃなかろうか」と変に勘ぐったりと、思った通りの効果が上がらないことがあります。
そこでより効果的なのが「間接法」による褒め方です。
「先日社長があなたのことを『大した奴だ』と言ってたよ」
「こないだお友達の○○君があなたのことを『一緒に過ごしてて楽しい』って話してたわよ」
というように、本人ではなく第三者から褒める言葉を伝える方法です。
この褒め方をすると、人はなぜか謙遜や勘繰りをしにくくなり、意外と素直にその言葉を受け止めます。本人から直接よりも第三者のほうが信ぴょう性も増すということもあるんじゃないかと思います。
私も前職の監査法人時代、人事評価の対象となる人にはそういう伝わり方になるように可能な限り配慮していました。
もし皆さんのお子さんや部下・後輩を褒めてみてもいまいち響かないなぁ、と思っている方がいれば、まず周囲の第三者に褒める言葉を伝えて、その第三者から伝わるように仕向けてみるのもいいかもしれません。一度試してみてください。
~編集後記~
- ペン字
- 昨日は月次決算支援第2営業日。イレギュラーな仕訳の起票を依頼されるなどあったもののおおむね順調に進めることができました。
- 3人態勢で庭の警備に当たるうちの猫たち
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