先日、今の学校で経済をどう教えているのかなと思い、
中学の公民と高校の政治経済の教科書を入手しました。
いくつか出版社に種類はあるようでしたが、ひとまず
代表的そうな東京書籍様のものを。
中身の読み込みはこれからですが、そもそも経済に関する学校教育に
どれだけ時間が割かれているのかな、と思い、あくまで参考ですがChatGPTに聞いてみました。
すると下記の回答が。
経済以外の他の分野も含め、政治経済全体では2単位、時間に換算すると70時間とのことでした。
(正確には50分の授業を1年間に35回受けて1単位になるそうですが、要約したのでしょう)
では経済に関する分野は教科書のうち何ページ分割かれているのか?
目次を見ると以下の通りでした。
- 第1編 現代日本の政治と経済-第2章 現代日本の経済」:76ページ
- 第2編 グローバル化する国際社会-第2章 現代の国際経済:32ページ
- 合計:108ページ
教科書全体では250ページほどあったので、半分弱といったところですね。
これにさっきの70時間を当てはめて、高校教育で
経済にかけられる時間を試算してみましょう。
(70時間÷250ページ)✖108ページ=30.24時間≒約30時間
そしておそらくこれは高校3年間でかけられるはずの時間でしょう。
だとすると1年間あたりかけられる時間数は約10時間といったところでしょうか。
月に直すと1時間にも満たない数値です。
他の教科もあるので難しいのは理解できますが、経済的な感覚は
高校卒業までには一定のレベルを身に着けておいてほしいと思っています。
それを考えると、この時間数は決して十分ではないでしょう。
そしてもう一つ気になっていたことがあったので、追加でChatGPTに聞いてみました。
(「センター試験」という古い名称なのはご愛敬)
私も受験の際はそうでしたが、受験したい大学が求めている科目以外の勉強に
時間を割く余裕はないので、まったく勉強しない科目もありました。
そうするとますますそのような科目は勉強しなくなるので、
足元の受験事情はどうなっているのか?ということも大きく影響しているはずです。
これに対しては、下記の回答でした。
なんと5%前後しか選択していないということでした。
クラスが40人いるとすると、2人しか選択しない計算です。
これは少ない。
高校生は忙しいです。なのでなおさら何にリソースを割くかは重要なポイントですが、
さすがにこれはどうなのでしょう。
日本の経済教育の現状がこうだと、社会に出ていく若い世代が経済に疎い人材ばかりに
なってしまうのは、ある意味構造的な問題なのかもしれません。
受験競争の弊害と言ってもいいと思います。
受験関係なく、経済の歴史や仕組みに関する知識は身に着けておくべきです。
しかも若い時から。
社会人に出て、かつ公認会計士として多少なりとも経済情勢を考えるようになってからは
この感覚を痛感しています。
会計がわかれば経済がわかる
経済がわかれば先が見通せる
先が見通せれば現在の行動が変わる
学校教育における経済のさらなる地位向上を願ってやみません。
~編集後記~
- ペン字
- 今日は朝から9/7出演ダンス発表会のリハーサル&午後はその自主練。疲れましたが、近くで今川焼を買ってちょっとエネルギー補給できました。夕方少し仮眠も。
- 多少は涼しいのか玄関タイルで涼をとっているうちの猫