近年の物価高騰の波は、どうやら教育の分野にも押し寄せているようです。
国立大学の収入源は、国からの運営費交付金と授業料や寄付金などの自己収入に分けられます。
授業料や寄付金は当然学生たちやその親御さんの家計から支出されますので、ただでさえ円安やインフレの影響で家計がひっ迫している中、すぐの増額を見込むことは難しいでしょう。
となると頼りになるのは国からの運営費交付金ですが、残念ながらこれも減少期傾向。
各種増税などでプライマリーバランスは黒字に向かっているという触れ込みのはずなのに、なぜか一番肝心な教育においては予算が減らされています。
プライマリーバランス、つまり政府収支が黒字ということは国民が赤字なわけですからね。
わが国には日銀に通貨発行権がありますから、国は日銀と連携して、冷え込んでいる日本経済を活性化するために、国自身があえて赤字になって積極財政をやったり減税をしたりするのが、今の日本からすればとるべき策なのですが、むしろ逆行しているように見えます。
頭の良い政治家の先生方や官僚の皆様なら当然わかっていると思いますが……なぜなのでしょうね。
加えてつい先日、日銀は短期金利の誘導目標を0.1%から0.25%に引き上げることを決定しました。
X(旧Twitter)でも書きましたが、今のインフレはコストプッシュ型。そして短期金利が上がれば住宅ローン金利も上がる。家計にはさらに厳しい状況です。運営費交付金が増やせないなら授業料や寄付金を増やしたいところですが、これも向かい風でしょうか。
これでは学生たちが満足のいく教育を受けられなくなるのも無理はありません。
現状をガラッと変える魔法のような手段があればいいですが、そんなものは当然ないので、まずは国民一人一人がこのような現状を正しく認識し、小さくてもいいので声を上げ続けるのが大事だと思います。
~編集後記~
- ペン字
- 昨日はIPO実務検定試験標準レベルのテスト本番。無事合格することができました。次は上級を目指します。
- 夜は10/6出演予定のダンス発表会のリハーサル。曲が早くてついていくのが大変でした。
- 2階建てケージ屋上でぐっすりなうちの猫
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