「計画の誤謬」って聞いたことありますか?
ざっくり言うと、
「人は何かを計画しようとするとき、
つい甘い見積もりをしてしまう」
という 行動経済学の用語です。
最近こんな本を読んで、この用語を
聞いたとき「確かによくやりがちだなぁ」
と身に沁みて感じたので、ブログで書いてみました。
何かやらなきゃいけないタスクが
あったとして、クライアントから
「このタスク、どれくらいで終わりますか?」
と聞かれたときに、
「これなら3時間もあれば終わります」と
答えたとしましょう。
実際に取り掛かってみたところ、
3時間どころじゃなく、その倍の
6時間だったり、場合によっては
何日もかかってしまったなんて
ことがないでしょうか?
心当たりのある人も多いかと。
なぜこういう見積もりをしてしまのうか?
人は何かを計画するとき、最善の効率で
作業できたり、全く邪魔が入らなかったり
といった状況を前提にして計画を
立ててしまいます。
実際に作業していると気づきますが、
なかなか思うように作業時間って
取れませんよね。
突然電話がかかってきたり、
急にトラブルに見舞われたり、
なぜかモチベーションが上がらなかったり、
集中力が落ちていったりと、
当初の想定通りにタスクをこなせない
ことなんてざらにあります。
そんなことは今までの仕事で
経験済みのはずなのに、つい新しく
見積もりをしようとすると、まったく
そんなトラブルや邪魔の入らない
前提で計画してしまう。
これを行動経済学で言う
「計画の誤謬」といいます。
時間がかかる見積りを相手に伝える
ことは、決して恥ずかしくありません。
むしろ、相手の立場からすれば
「ちゃんとした時間を見積もって、
適切なタイミングで終わらせてほしい」
と考えています。
もし時間がかかってしまうなら、
別の方法を提案するなど代替案を
考えればいいんです。
「計画の誤謬」で甘い見積りをして
自分の首を絞めることのないように、
時間管理は落ち着いて行いましょう。
上手く見積もれないのなら、
ぱっと思いついた時間の2.5倍くらい
多い時間を伝える程度で良いのかも?
皆様、見積もりは計画的に。
~編集後記~
- 今日はIPO支援で往訪。
月次決算、開示書類作成、
監査対応と盛りだくさん。
なかなかにタスクの量も難易度も高く、
ハードな現場でした。 - お気に入りのベッドで爆睡のうちの猫

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