オランダ旅行を改めて振り返る~外に出て初めて見える

会計
キンデルダイクの風車

オランダ旅行から帰ってきて、約1週間。
個別に気づいたことをブログで
いくつか書いてきましたが、
この辺で一旦、今回のオランダ旅行全体を
振り返ってみたいと思います。

そもそも、なぜ今回オランダ旅行を?

私は会計士なので、当たり前ですが色々
会計のテクニカルな部分を学んできました。
が、ある程度キャリアを積むうちに、
「今の会計はなぜこのようなルールに?」
「会計の成り立ちって何なんだろうか?」
ということに興味を持ち始めました。

そこで、会計の歴史について少し調べ始めたら、
公認会計士の大先輩である田中靖浩先生の
『会計の世界史』という本に出会いました。

マンガバージョン

簿記がいつ成立したかというのは、
専門学校の授業でなんとなく知っては
いましたが、そこから
「減価償却がなぜ始まったのか?」
「連結はどういう経緯で『連結』に?」
「株式会社は大航海時代から始まったと
言われるが、それは具体的にどういう経緯で?」
といった、会計が現在のスタイルに
なっているルーツのようなものを、
田中先生の本などを通して学びました。

また、尊敬する経営者である
株式会社GOJO.の中村公一さん。
大航海時代を中心に、当時オランダが
金融の中心となった経緯、チューリップバブル、
世界初の証券取引所がオランダであることなど、
学校の歴史や専門学校での授業、その他普通に
過ごしていたら決して知ることができない
経済の歴史を学ばせていただきました。

その中で、会計の歴史の中でオランダの
重要性を知っていたこともあり、今回
フリーランス塾のイベントとして
田中靖浩先生と桜美林大学教授の
堀先生のお声掛けもあり、
オランダ旅行への参加を決めました。

……まぁ、そんな堅苦しい理由だけじゃなく
単純に楽しそうだったということも大きいん
ですけどね笑

オランダ旅行で学んだこと

オランダでは、いろんなものを見てきました。
アムステルダム市街の散策
ダム広場
運河クルーズ
アンネ・フランクの隠れ家
国立美術館
ゴッホ美術館
レンブラントの家
コンセルトヘボウのオーケストラ
海洋博物館
ロッテルダムの世界遺産風車
路面電車(トラム)や地下鉄
メインの交通手段である自転車の浸透
トラムや地下鉄に車内広告がない
スーツを着ている人がほとんどいない
などなど。

文化やビジネス的な部分で、
日本との違いをいろいろ
勉強することができました。

中でも、美術館で一つ気づいたことが。
有名なゴッホの『ひまわり』が
ゴッホ美術館に展示されていたのですが、
その『ひまわり』の前で、先生と思われる
女性と何人かの子供たちが、先生から
色々話を聞きながら美術について
学んでいるような光景を目にしました。

おそらく、ゴッホを題材にして美術や、
歴史の教育をしているんでしょう。
会話の内容は聞き取れませんでしたが……。

もし、日本の美術館で美術品の周りに
座って同じようなことをしていたら、
きっと警備員が飛んできて、
「ここで座ってたむろしないでください」
と言われ、その場所からどかされていた
ことでしょう。

美術についてとても寛容なオランダ
ならではの教育の慣習なんだなと感じました。

日本では、小学校・中学校・高校まで、
いわゆる金太郎飴のような人材を
作り出すような教育が主流です。

そこには明確に一つの答えがあり、
異なるものは点数が低くなって
進学できなかったり、社会で
活躍できなかったりすることがあります。

もう少し、オランダのように美術や
芸術に触れて、柔軟な発想を育むような
教育スタイルがあってもいいんじゃ
ないかなと思いますけどね。

あと、これは感覚的な話なのですが、
アムステルダムの人たちの雰囲気を見る限り、
日本人とオランダ人では、流れる時間の感覚が
ちょっと違うように思いました。
例えて言えば、東京人と沖縄人、みたいな?
(違ったらすいません)

日本人は、どちらかというと時間に
追われて生きている面が大きいと思います。
気がついたらもう昼が過ぎ、夕方になり、
夜になって、もう寝なければいけない。
そして、また朝早く起きて、
慌ただしい日々が始まる……。

一方で、オランダ人は(直接誰かに聞いた
わけではありませんが)どこかゆったりとした
時間を過ごしている印象を受けました。

そこには、時間に追われているような
慌ただしさや焦りはあまり感じられず、
穏やかな時間の使い方がされています。

もちろん、どちらが正解ということは
ないんだと思いますが、少なくとも日本人は、
一度立ち止まって、あえて忙しい時間から
離れる期間を作り、穏やかさを感じながら
過ごす機会を持ってみるのもいいんじゃ
ないかなと思いました。

日本に閉じこもっていると、どうしても
日本人の感覚でしか物事を捉えられません。

オランダに限らず、世界の人々が仕事や
プライベート、物事や時間に対して
どのように考えているのかを直接肌で
感じることで、今一度、日本人としての
過ごし方を見直す良いきっかけに
なるんじゃないかなと思います。

こちらの本は、オランダ人の教育や
子育てに関する考え方の一端が垣間見える
素晴らしい本ですので、ぜひご一読ください。

この本によると、ユニセフの統計で
「オランダ人の子どもは世界で一番幸せ」
であると発表されているそうな。

果たして私たち日本人は、幸せを
感じられている国民と言えるでしょうか?
残念ながら私の肌感覚では、決して
そういうふうには思えません。
個人差はあると思いますが、全体としては
同じように感じる方は多いと思います。

オランダ旅行を通して、そしてオランダ人を
近くで感じることで、自分とっての幸せって
何なのかなぁ?と考えさせられる旅行でした。

~編集後記~

  • 午前中は姪っ子の依頼で所得税のレクを。
    親族の確定申告を代理でやらねばならず
    相談したいということだったので
    一肌脱いできました。
    疑問は解消されたようで何よりです。
  • 昼はいつものダンス仲間&妻とランチを。
    オランダ土産のチョコをお渡しし、
    ご満足いただけました。
  • 夜は中村公一さんのLINEセミナー。
    トランプ政権になり、今後のドルに
    どう向き合うべきか、勉強しました。
  • 椅子の上でご飯よこせ圧をかけるうちの猫
腹減っとんねんこっちはー(ウメコ)

【サービスのご案内】

【SNS】フォローお願いします