「タイパ」の時代だからこそ等倍の価値

教養

最近、「タイパ」っていう言葉がよく使われるようになりました。
タイムパフォーマンスの略なんですが、「タイパがいい」、つまり
短い時間で効率的に物事を終わらせられるという意味です。

最近はYouTubeを聞いて勉強する人も多いですし、
あとはコロナをきっかけにウェビナーとかもすごく増えましたよね。

リアルで開催するんじゃなくて、Webだけでセミナーが完結する。
そういうものってアーカイブで後から聞いたりすることができるので、
1.5倍速で聞いたり、2倍速で聞いたりすれば、実際のYoutubeや
ウェビナーの時間の半分・3/4の時間で効率的なインプットができる。
これはこれで一つのメリットだと思います。

独立した後も、する前もそうですが、継続して勉強をしていく必要があります。
時間は限られているので、その中でどう効率的に勉強していくかは常に追求しています。

ただ、気をつけなければいけないのは、倍速でばかり聞いていると脳が疲れて、
ゆっくり考えたくても頭の中が倍速モードになって、落ち着いて考えられない
という
デメリットがあるなぁと最近感じます。

12月にあるセミナーをやるのですが、そのセミナーで使う
パワーポイントのスライドを準備中です。

いきなり書き始めるのはよくないです。
まずはセミナーの目的だったり、どういう人がセミナーの
対象になるかだったり、どういうスライドの構成にしていくか
だったりを考えるのが最適な作り方。

なんですが、普段倍速で音声や動画を見たり聴いたりしていると、
頭の中も気がついたら倍速モードに。
じっくり落ち着いて考えたいのに考えがまとまらない、
ということが最近ありました。

これは倍速で聴いていることのデメリットだと思います。
本当だったらじっくり腰を据えて考えなければいけないのに、
頭の中が倍速モードになって整理しきれずしっちゃかめっちゃかになる。

加えて、倍速で聞いていると普段の1.5倍、2倍のスピードで
情報が流れてくるわけですから、脳が普段の何倍もの処理能力を
使わなければいけないわけです。

これをずっとやっていると、脳疲労を起こして集中力が失われたり、
パフォーマンスが落ちたりということが言われていたりもします。
これじゃかえって時間がかかって、本末転倒ですよね。

タイパは確かにメリットもありますが、デメリットもある。
なら、デメリットをカバーすればいい。

今日試してみたのが、声に出して整理してみる、というやり方です。

声に出して何かを整理しようとすると、さすがにしゃべるのは
1.5倍速や倍速にすることができないので、自然と等倍でしゃべることになります。
しかも、調整すれば等倍よりもっと遅くすることも可能です。

これだと、倍速で考えたりしなくて済みますし、
声に出して整理することで「自分ってこう考えていたんだ」
というのがうまく整理されます。

普段お風呂に入る時は、スマホを持ち込んで動画や音声を聴いたりしていましたが、
最近は何か物事を考えたい時の時間にお風呂を使うようにして、
声に出して整理することを始めています。

すると、不思議なことに、脳内で倍速で考えただけの時よりも
自分の考えが明確になって、これはかなり効果的な整理方法だな、
というのを実感しています。

たくさん勉強はしているんだけれど、いざそれを整理しようとしたり、
勉強したことを思い返してみようとしたりした時にうまくいかないなぁと
思っている人がいるとしたら、試しに声に出して勉強したことを
復習してみたり、振り返るようにしてみてください。

タイパも良し悪し。
私も倍速視聴は今後も続けていきますが、
等倍で考えることもバランスよくやっていこうと思います。

~編集後記~

  • 図書館へ予約していた本の受取りに。安藤広大氏の「数値化の鬼」、
    大村大次郎氏の「会計の日本史」の2冊を借りました。
    会計の歴史に関する本って意外と探せばあるんですね。
  • 昼は駒沢公園のラーメンフェスタに。今日が最終日です。
    3杯いただきました(蟹味噌、豚骨醤油、塩)。
    蟹味噌はもう少し味噌感が強いのが好みでしたね。
  • 夕方はリースコラムの原稿チェックを。
    ライター養成講座での勉強を活かして、改行や頭出しを少しでも
    見やすいように整理しました。見た目の話ですが、これもスムーズに
    読んでもらうための配慮です。
  • おなかを撫でられて無防備すぎるうちの猫
ごろごろごろ……(カツオ)

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