意思決定だけすればいいところまで提示してこそのコンサル

会計

状況だけ報告して「で、結局どうすればいいの?」と
言われてしまうのはコンサルとして不十分です。
状況だけでなく、とりうる選択肢とそのメリットデメリット、
クライアントとして望ましい選択肢はどれだと考えるのか、その理由は。
そこまで提示してこそコンサルの役目を果たしたと言えるんじゃないかと。

前に進むためには、どこかで「意思決定」が必要。
すべてが機械的な選択だけで経営ができるならAIで十分です。
人間にしかできないこの「意思決定」を助けるのがコンサルの腕の見せ所です。


私がコンサルをするにあたっては「あとはご判断ください」というところまで
持っていくことを強く意識しています。

そのためにはいろんな選択肢の比較検討が必要。

検討中の取引に関連する会計基準は何か。
その会計基準の中でも、選択できる会計処理は何があるのか。
現状クライアントはどんな会計処理を採用していて、
これを変更することで財務諸表にどのような影響があるのか。
財務諸表の見え方が変わることで経営者の意思決定はどうなるのか。

あげたらきりがないですが、会計のご相談をいただくときの
私の頭の中はこんな感じの考えが渦巻いています。

そしてそのアウトプットの結果としていくつか選択肢
(状況によっては1択もありますが)を提示して、
自分の意見も添えつつ「殿、ご判断を」といった具合です。
たまにはクライアントが望まない選択肢を提示することも。
耳障りのよくないことでも、言うべきことは言わなきゃいけないので。

こういういろいろな視点からの検討ができるのも、
これまでの会計畑での経験があってこそ。
ありがたいことです。

会計に限らず、どんなコンサルでも同じことだと思います。
不動産だったら不動産売買・賃貸・管理などの経験、
農業だったら温度・肥料・湿度の管理の経験、
片づけ方のコンサルなんてのもありますよね。

つまりは、誰でもコンサルになる素養があるということです。
ただ、素養があることと、実際にコンサルができるかどうかは、別。
クライアントに意思決定をできるところまで提案ができるかどうか
これがコンサルとしていい仕事ができるどうかの境目だと思います。

私もまだまだ勉強したいことが山ほどあります。
少しでもいいコンサルになりたいので。
言いたいことだけ言い放題のなんちゃってコンサルではなく、
ちゃんとクライアントが意思決定してネクストステップに進めるような
ところまで後押しできるようなコンサルでありたいですね。
頑張ります。

~編集後記~

  • 朝一カフェでリースコラムの執筆を少し。30分ぐらいしかいられなかったので
    あまり進められませんでした。
  • その後は月次決算支援を。今日が第5営業日です。引き継がせていただいた方が
    なかなか大変そうで、フォローに回ることが多かったです。合間を見て、業務改善も。
  • とぼけた顔でドアップなうちの猫
はにゃ?(なみ)

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