いろんな場所・いろんな分野でリアルの勉強会やウェビナーの案内が
ひっきりなしに流れてきている印象はありませんか?
今の政府が「リスキリング」と称して社会人に学び直しを推奨していることと、
コロナ騒動でリモート環境が一気に整備されたことも後押しになって、
開催の頻度がここ数年で一気に増えてきています。
玉石混交なので、何から学ぶかは慎重に選ぶ必要があるものの、
独立された方にとっては「自分もああいうセミナー講師やコラム執筆に
携わってみたい」と考える方が多いんじゃないでしょうか。
が、思いはあるものの、これをいざ実行しようとすると尻込みしてしまうもの。
その気持ちは私もわかりますし、勇気がいることです。
なのですが、尻込みするときに以下の理由を掲げる人がいらっしゃいます。
「自分はまだそこまでのスキルがないから、もう少し学んでからやろうかな」
「まだまだ学びが足りない。もっと読書や資格の勉強をしなきゃ」
この気持ちもよくわかります。
これまで実務経験のある分野だったとしても、いざ教えるとなると話は別。
下手なことは言えませんし、間違ったことを教えてしまうんじゃないか、
ということもハードルです。
ですがこの発想は、「×」「△」「○」でいうと「△」だと思います。
当然、教えるにあたっては一定の知識や経験が必要です。
それは否定しませんので完全に間違ってはいないのですが、
発想の転換が必要な部分もあるかと。
「学んでから教える」んじゃなくて「教えることで学ぶ」という発想です。
私は先日新リース会計基準解説セミナーの講師を担当し、
2時間ほど講義をさせていただきました。
監査法人時代に新リース基準はそこそこ勉強していて、クライアントへの
導入支援業務の経験もしていたもの、まだまだ至らない点があったのも事実。
そんな折、このセミナー講師の話をいただいたのですが、
「もっと勉強してから」とは思いませんでした。
むしろ「ぜひやらせてください」と。
セミナー講師をやることが、そのまま学びにつながると思ったからです。
人から学ぶのはいわばインプット、人に教えるのはアウトプット。
では、インプットとアウトプット、どちらが学びになるか?
お分かりかと思いますが、当然後者です。
アウトプットするためには、インプットした知見を
よりブラッシュアップする必要があります。
会計基準であれば、改めて基準を読み込んだり、
解説本を何冊か読んでみたり、より詳しい方に教えてもらったり。
その過程で、自分の理解があやふやだったところや、
認識できていなかった論点を知ることになります。
そしてセミナーの例であれば、当日に向けての資料作り、
話し方や立ち振る舞いの練習、平易な言葉への言いかえ、
時間内に収めるためのタイムマネジメント、等々。
こんなところも学びの宝庫です。
「教える」という決断を通して、ここまでのことが学べるんです。
少しスキルが足りないかも、と思っても、
一度思い切って教える側に立ってみてください。
成長速度が段違いですので。
~編集後記~
- 午前中は昨日に引き続き大掃除。窓&網戸拭き、窓のレール、トイレとお風呂の換気扇を。
だいぶ進みましたが、まだ中盤といったところですかね。 - 午後は今年最後のダンスレッスン。しなこのlockinをやるということになりました。
流行に疎くこのレッスンで初めてしなこを知りました… - ソファーでお尻をくっつけて寝ているうちの猫たち
【サービスのご案内】
【SNS】フォローお願いします
- X(旧Twitter):会計・その他気づきの発信
- Instagram:日々の自己研鑽を発信
- note:旧ブログ。