質問にふさわしい回答を返すことの難しさ

教養

思いが強いのは素晴らしいことです。
「もっとこうしたい」「こんなふうになりたい」
自分が思い描いているビジョンが強く、その実現に向かう
推進力としては必要な要素です。

なんですが、「思いが強い」が「思い込みが強い」になってしまい、
質問されていることと違うことを回答してしまうことがないでしょうか。

私もよくあり、そのたびに反省しています。

監査法人時代には、クライアントからの会計上の相談は日常茶飯事。
メールでも電話でも現場に往査した時も。

そこでクライアントの意図を汲み切れず、「きっとこの回答でいいに違いない」と
質問の意図に沿わない回答をしたことがしばしばあり、クライアントからは不満を言われ、
上司や先輩からはたしなめられました。

自分が単に勉強不足だったことも多分にありますが、
それよりも思い込みのせいで質問にふさわしい回答が
できていなかったことのほうが要因としては大きかったように思います。

アドバイザリーの部署に移りクライアントに常駐する身となってからは、
相談事項の数がますます多くなりました。
しかもその相談事項を受けることそのものが常駐のタスクであったため、
「これではいけない」とマインドが変わったことをよく覚えています。

「クライアントは何を知りたがっているのか?」
「クライアントがこの質問をした背景は何なのか?」
「クライアントはこの質問を通して何を達成しようと思っているのか?」

という点を意識しながら質問をうかがっていました。
時には深堀するために逆質問をしてみたり。
一度質問をいただいただけではわからないことも多いですから。

その結果、まだまだ完ぺきではないですが、ある程度
質問にふさわしい回答をできるようになったと思います。

ちょっと弊害が出ているのが、妻に対しても同様に逆質問をしてしまい、
「ちょっと細かくない?」と突っ込まれることも笑

いずれにしろ、自分は今何が求められているのか、何を問われているのか、
どんな答えの方向性を質問者は望んでいるのか、
質問にふさわしい回答を
できるように日々精進していきたいものです。

~編集後記~

  • 昨日から3泊4日で屋久島に。今日は日帰りで縄文杉トレッキングでした。
    10時間の道のりと事前に聞いていたのでドキドキでしたが、ガイドさんの
    おかげもありトラブルなくスムーズに踏破出来ました。
    膝が相当笑っていましたが…
  • 爪とぎから完全にはみ出しているうちのデブ猫
この爪とぎ縮んだよね?(カツオ)

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