上司が部下を、先輩が後輩を、先生が生徒を育成するときの考え方として、
ティーチング・コーチングという手法があります。
私は勤め人であった時代、この手法を区別して後進の育成をするように心がけていました。
似たような言葉と思うかもしれませんが、違いをざっくりいうと
ティーチングは答えを教える育成方法、
コーチングは自ら答えを出すことをサポートする育成方法
と言えるかと思います。
戦後の高度経済成長期のようなひたすら大量生産をするような
経済の時代であれば、もうやることは決まっているわけですから、
やり方や方法をダイレクトに教えてしまって、あとはひたすら
その技術やスキルを磨いていく育成方法が時代に合っていました。
現代だと、その方法はちょっと合わないかも。
決められたことをいかに効率よくやるだけではだめで、
答えのない、あるいは前例のない状況でどんなイノベーションを
起こせるかが鍵でしょう。
日本人は特にこのイノベーションを起こす力が弱いように感じます。
実際、過去でいうウォークマンだったりVHSだったり、日本を代表する画期的な製品の登場は
いま影をひそめてしまって、いわゆるGAFAM(Google、Amazon、Facebook、
Apple、Microsoft)と呼ばれる外資系企業にその勢いを奪われているのが現状でしょう。
尤も、この名だたる企業達もその勢いに少し陰りが見えているようにも思いますが。
いずれにしろ、自分の頭で考えて自分なりの答えを導き出せる
人材の育成が急務です。
そのためには「コーチング」による育成が必須でしょう。
不確実性が高く何が正解かわからない今の世の中。
正解を与えるのではなく、正解を作り出す力を鍛えられる
コーチングを、特に後進の育成にあたる年代の方々には
意識して学んでいただきたいと思います。
今の子どもたちにも、自ら考えさせるような形式の授業が
徐々に行われてきていると聞いています。
しかし、生徒を導く立場である先生が、このコーチングという技術を
体系だって学んでいないと意味がありません。
大人こそ、もっともっと学んでいかなければいけませんね。
~編集後記~
- ペン字。先日買ったiPad Airにペーパーライクフィルムとスタイラスペン(非Apple純正で良さそうなのがありました)を使ってペン字ができる仕組みを作ったので、今後はそちらを試していきます。
- 9/7(土)出演予定のダンス発表会のリハーサルを。細かいタイミングの調整などをやり、いよいよ大詰めといった感じです。本番前のリハーサルは次の日曜を残すのみ。頑張ります。
- カーテンレールをキャットウォーク扱いしているうちの猫
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