前回のブログで、決算書の種類として
おおまかに
①決算短信
②事業報告書
③有価証券報告
の３つがあることと、この３つの
決算書に共通して含まれるもののうち、
特に大事な構成要素が
①貸借対照表
②損益計算書
であることをお話ししました。
今回はその要素のうち「貸借対照表」について、
ざっくりどういう書類なのか書いていきます。
貸借対照表（たいしゃくたいしょうひょう）とは？
貸借対照表、バランスシート（BS）とも
言いますが、図で表すとこんな見た目に
なっています。
ただの四角形の集まり、って感じですよね。
「これが…？」と思われるかもしれません。
でも、これが貸借対照表です。
正確に言うと「貸借対照表の枠組み」です。
まずはこんな箱なんだな、というところを
押さえてください。
では次に、この箱に少しだけ情報を加えます。
ア、イ、ウの領域が割り当てられましたね。
では、それぞれの領域が何を意味するのか？
シンプルに言うと、
■イ＆ウ：調達してきたお金
■ア：調達してきたお金の活用先
を示しています。
会社は、何か事業を始めるには、
必ずお金が必要になりますよね？
その調達したお金をイ・ウの領域で
表現しているわけです。
イとウに分かれているのは、調達先に
大きく分けて以下の2つがあるからです。
イ：他人から調達してきたお金
ウ：自分で調達してきたお金
銀行など他人から借金する場合はイ、
手持ち資金から自分で出資する場合はウ
ということになります。
会計用語でいうと、
イ：負債
ウ：資本
と言います。
そしてアの調達してきたお金の活用先の
ことを「資産」と言います。
調達したお金で機械を買ったり、
商品を作ったりして、活用しますよね？
その部分です。
BSに当てはめてみましょう↓
これでわかるのが、お金の流れ。
まず資金を他人もしくは自分で調達して、
そしてそのお金を何かで活用する。
つまり右から左にお金の流れが
発生しています。
このお金の流れが、BSを理解するための
基本中の基本なので、ここはしっかり
押さえてください。
ここが押さえられれば、決算書を
読む、という観点から見るべき
ポイントが一つ浮かび上がります。
「会社は、調達した資金を何に変えて
活用しているんだろうか？」
という点です。
会社の将来性に期待して、株主は出資したり
銀行はお金を貸したりするわけですから、
そのお金が変なことに使われたら、
株主や銀行からしたらたまらないですよね。
これを読み取ることが出来るのが、
このBSというわけです。
貸借対照表（BS）の、ざっくりイメージは
掴むことが出来たでしょうか？
もちろん、お金の調達と活用以外にも
色々な情報が読み取れるのですが、
まずは視覚的にBSの構造が掴み取れれば
今回はOKです。
引き続き次回以降、決算書の構造について
解説していきますね。
～編集後記～
- 午前中はIPO支援の会社とリモートで
進捗共有MTG。私が昨日進めたところを
今日の往訪メンバーに引き継ぎました。
悩ましい論点だったので、上手く
進んでくれるといいのですが。 - 午後は月次決算支援の会社へ。
今月から４営・５営にそれぞれ半日ずつの
往訪になり、引き継がせていただいた方の
作業のレビューが中心です。
進捗よさそうで安心しました。 - 寒さが増すと必ずこうなるうちの猫たち
告知
3月に日本公認会計士協会東京会が
会計イベント「ハロー！会計」を開催します。
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日 時：2025年3月20日（木・祝）
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対 象：小学4～6年生
参加費：無料
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【中学生】
日 時：2025年3月16日（日）
14：00～16：30
※13：30開場。13：50までに
会場にお越しください。
会 場：公認会計士会館 ホール１
対 象：中学1～3年生
定 員：84名（先着順）
