「Word、Excel、PowerPointは勉強しておいた方がいい」の罠

Word、Excel、PowerPointはとても便利なツールです。
監査法人時代でも、Excelは監査調書を作るのに多用していましたし、
Wordは審査書類などでよく使い、PowerPointは監査結果説明や
アドバイザリーの部署に異動した時の提案書で使う機会が多々ありました。

こういう風に自分がそれなりにこういったツールの便利さがわかっていると、
つい使っていない人にも「勉強しておいた方がいいよ」と勧めたくなってしまいます。

しかし、自分が便利と思っているからと言って安易に勧めるのはちょっと違うかなと。
「何のために使うか」という目的とセットじゃないと意味がないからです。

「この業務で使うことが求められているから」
「今やっている作業が効率化できるから」
「クライアントからこの形式での資料提出を依頼されているから」

こういった「何のために使うか」が明確になっていないまま勧めても、
勧められた側からしたら勉強に身が入らないですよね。

学生時代の勉強も、その多くは何のために使うのかがあやふやです。
身に覚えのある方もいるでしょう。
結果として役に立ったものはもちろん多かったですが、少なくともその時に
「このために使うんだ」と分かったうえで勉強していたことは多くなかったです。
学校の教育カリキュラムでも、ここに焦点を絞ったほうがいいと思うんですけどね。

人に何かを勧めるにあたっては、まずその人が困っていること、改善したいこと、
達成したいことが何かを明確にすることを心がける
といいと思います。
それがはっきりしてから、その目的に合ったものをお勧めしましょう。

目的がわかると、勧めようとしていた手段とは別の手段のほうが
実は有用だったということもあり得ます。

先日PowerPointを使う必要のあるお仕事をいただいたので、
いまPowerPointを少しずつ勉強し直しています。
そしてPowerPointといってもできることが無限にあるので、
自分が必要なところに絞って勉強しています。
目的が明確ですから、勉強も効率的になりますよね。

なんでも経験なので、後で振り返った時に「やっておいてよかった」と
思うかもしれませんが、できれば「手段→目的」ではなく「目的→手段」の順で
学ぶべきものを選んでいきましょう。
人生は有限です。

~編集後記~

  • ペン字
  • IPO実務検定試験上級の勉強。収益認識、固定資産管理、固定資産減損、退職給付会計、税効果、引当金を。
  • 新リース基準の読み込み。公開草案からそこまでドラスティックには変わっておらず、不明確な点を明確にした、という修正が中心のように感じました。
  • 9/22出演予定のダンス発表会の、インストラクターの先生に渡すプレゼント選びを。3歳のお子さんがいるので、一緒に遊べるようなものにしました。
  • 写真の角度のせい(と、思いたい)で下半身デブに見えるうちの猫
デブじゃないから!(ウメコ)

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