学校でも会社でも、何か間違ったことをしてしまった人がいれば、それを指摘して正していかなくてはいけませんよね。
でも指摘しても反発されたり、話を聴いてもらえなかったりと、うまくいかないことも多いです。
もちろんケースバイケースであり、画一的な解決方法があるわけではありませんが、うまくいかない要因の一つとしては「叱る」と「怒る」をよく理解していないことがあるんじゃないかと思います。
端的に言うと、「自分のためか、それとも相手のためか」という観点です。
1「叱る」は、相手の非を指摘、説明し、きびしく注意を与える意。腹をたてているわけではないので、「優しく叱る」という表現も可能。
2「怒る」は、腹をたてて相手に注意する意なので、「優しく怒る」とはいえない。goo辞書より
「怒る」というのは自分のために行う行為です。単に人のやっていることに腹を立て、自分の思うように動いてくれないから声を荒げたり非難したりすることです。二人きりだろうが人前だろうが関係ありません。
これは自分のストレス解消だったり、感情を前面に押し出しているだけで、相手が起こられてどう受け止めるかは全く考えていないやり方です。
一方で「叱る」。これは相手のために行う行為です。相手のことを認めたうえで、改善が必要なポイントを指摘し、今後の成長を期待します。
なので、声を荒げても相手のためにならないな、と思えば諭すように話すことになりますし、逆にガツンと言ったほうがこの人の場合は刺さる、と思えば大きな声を出すこともあるでしょう。
また「叱る」ことの前提として、まず叱られる側からの信頼を得ていなければいけませんよね。
言い回しやタイミングに間違いがなくても、お互いに信頼関係がなければ受け入れてもらえません。叱る側からオープンな態度で接し、相手の心の扉が開いた状態を整えていきます。
よく「指摘しても相手が受け入れてくれない。どうすればいいんだ」という声を聞きます。
これは相手が変わってくれないことを嘆いている状態ですが、本質はそうではなく、相手に変わってもらうためにはまず自分から変わっていく必要があります。
基本的に他人を変えることはできません。人のマインドや意識、ひいては行動はその人自身が決めるのであって、外部の情報はあくまで参考です。
なので、変えるべきは自分自身です。自分自身が変わることによって、相手が自然発生的に変わってくれるのを待ちます。
この方法は長い時間を要するので、忍耐が必要です。すぐ事態が好転しないからといってすぐあきらめてはいけません。
人を育てたい、成長してもらいたい、さらに上を目指してもらいたいと願うのであれば、まず自分自身が信頼に足る行動をしているかな?と振り返ってみるのがいいかもしれませんね。
~編集後記~
- ペン字
- 昨日は7月度月次決算支援の初日。イレギュラーな仕訳を切るような状況もありましたが、その日中にやるべきタスクは無事完了できました。
- マイクロ法人用に使用するクレジットカードの口座切り替え書類を銀行に提出。カードは追加で増やしたくなかったので、もともと持っていてあまり使ってなかったものを使いました。
- 怪獣みたいな顔をしてあくびするうちの猫
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