アメリカでは、いよいよトランプさんが正式に大統領として返り咲きますね。
噂では大統領令に100本以上署名する予定だとか。
歴代大統領でもまれに見る本数だそうですが、
就任式当日の大統領令への署名は、今後のアメリカが何を目指しているのかを
示す重要なポイントなので、じっくり動向見ていきたいですね。
その大統領令の中で、暗号資産の規制緩和に関するものがあるという話が出ています。
この報道があってか、もう今の段階でビットコインの価格が
過去最高値を更新したとの報道も。
かつてない暗号資産フィーバーが起こるかもしれないということで、
一攫千金を狙う投機家が目の色を変えてうかがっています。
ただ、ここでちゃんとご理解いただきたいことがあります。
それは、「投資」と「投機」の違いです。
似たような響きのこの言葉。皆様はちゃんとわかったうえで
使い分けていらっしゃるでしょうか?
私も、株式会社GOJO.の経営者である中村公一さんに
この違いを教えていただきました。
まず「投資」ですが、分解すると「資を投げる」です。
そして「資」は自分のお金のことです。
自分のお金を投げる、ということになるわけですが、
もっと踏み込んで言うと「他者に自分のお金を投げて(託して)
他社の価値創造に貢献し、その見返りとして一定の対価をいただく」
というのが投資の正しい意味になります。
事業を始めたいけど困っている人がいる、
社会に大きく貢献している会社をお金で応援したい、
自分はビジネスは苦手だけど、お金はそれなりにある、
そういう発想から他者の価値創造に貢献しようとします。
素晴らしい発想ですよね。
そうやってお金を回すことで、人類はここまでの
経済発展を実現してきたと言えますし、
投資を通して他者を認め、見返りを渡すことで感謝を伝える、
物質的にも精神的にも豊かになる仕組みなんですよね。
では、一方で「投機」とはなにか?
「投機」には「機」という漢字が含まれています。
この「機」は、「機会」という単語からもわかる通り、
「タイミング」を意味します。
つまり「投機」は、「ものの価格が高い時・安い時の
タイミングを見計らって、その価格差で利益を得ようとする行為」
のことを指します。
先ほど述べたビットコインはその一例かと思います。
安く買って高く売れば儲かるし、高く買って安く売れば損をします。
その仕組みで儲けようとするのが「投機」です。
この「投機」で、とても重要な事実があります。
それは、投機が起こるとそこには必ず「勝者」と「敗者」が生まれるということです。
安く売って高く買うことを「勝者」とすると、その人自身は嬉しいでしょうが、
その裏側では、高い価格で買わされた人、言うなれば「敗者」がいることになります。
「投機」をやるということは、「勝者」と「敗者」生み出すんです。
この仕組みは、「投機」をやるうえでは絶対に理解しておきましょう。
投機で得た自分の儲けは、誰かの損の上に成り立っているんです。
ですが、決して「投機」は絶対にやってはいけない、というつもりはありません。
デイトレーダーも立派な職業ですし、「投機」が資産形成の手段になる場合もあります。
大切なのは、「投機」で得たお金の使い方。
儲けたそのお金で何をするのか?
もしそのお金が誰かを喜ばせることにつながるのなら「投機」も輝きます。
もしそのお金が誰かを陥れることにつながるのなら「投機」は色を失います。
そのお金をどう活かすかで、「投機」の位置づけも変わります。
私も仮想通貨は若干ですが持っています。
これを「投機」と言われれば、まぁそうなのでしょう。
ですが、先ほどのとおり問題とすべきはお金の使い方なので、
自信を持って持ち続けています。
NISAやらiDeCoやら仮想通貨やらFXやら、
色んな投資&投機の手段が昨今どんどん増えていますが、
自分は「投資」をしているのか?「投機」をしているのか?
そしてそこから得られたお金をどう使おうとしているのか?
そこまで考えたうえで、お金と向き合っていただければと思います。
~編集後記~
- 先日のIPO支援で私のタスクになっていた、ヒアリングメモのまとめと役員会用資料作りを。
無事本日中にお送りすることができました(追加の宿題もいただきましたが)。 - 開けられた窓を物憂げに眺めるうちの猫
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