稼がないつもりで取り組んだほうが稼げる、の法則

独立

独立したら、誰もが夢見るのは「もっと多く稼ぎたい」ということかと思います。

高単価の案件を請け負いたい
大きいプロジェクト業務に関わってたくさん成功報酬を得たい
とても自然な発想だと思います。

勤め人の時とは違って、どんなスキルを持って、
どういう仕事に関わるかが収入に大きく影響してきますから。

ただ、稼ごうと思って仕事をしていても、
意外と稼げないことになったりします。

むしろ「稼がなくていい」というつもりで業務を行った方が、
結果として多くのものを稼げるという法則
があると思うんです。

「情けは人の為ならず」という言葉の本当の意味を知っているでしょうか?

よくある間違いは、「人にあまり情けをかけすぎると、
その人のためにならないからやめたほうがいい」という理解です。
こういう意味じゃないですよね。この言葉は。

本当は「情は人のためにやるものではない。人に情けをかけることで、
結果として回り回って自分にその恩恵が返ってくるものだから、
人には大いに情けをかけなさい」
というのが本来的な意味になります。

与えれば与えた分だけ、自分に返ってくるものも大きくなる、ということですね。
「Taker(受け取る人)」ではなく「Giver(与える人)になれ」という言う人もいます。

例えて言うなら、お風呂に入っているときに、遠くの熱いお湯を手前に引き寄せたいなら、
お湯を手元にかき集めるのではなく、手前のぬるいお湯を遠くに押し出すことで、
対流して自分の周りに熱い湯が回ってくるという感じです。

今日も月次決算支援でクライアントにおうかがいしていましたが、
「特定の分野のExcel作業について、手入力部分が多くてミスが発生しやすく、
しかも無駄に時間がかかっているので改善してほしい」という依頼をいただいていました。

早速取り組んだのですが、やってみる意外とあっさりたたき台ができることに気づきました。
ある程度時間に余裕はいただいていたんですが、当初の予定よりもだいぶ早くクライアントに
成果物をお見せすることに。

「早いですね!」と驚かれながらもとても喜んでいただけました。
まだブラッシュアップはこれからです、と釘は指しておきつつ。

人によっては、「ちびちび工数を使った方が細く長く報酬をもらえるし、
先方もそこまで急いでいないんだから、もっとじっくりやっても問題ないだろう」
という発想をする人もいるでしょう。

でもこれはまさに「情けは人のためならず」を間違って解釈した人の発想だと思います。

クライアントが何を望んでいるのかを考えたときに、私が取るべき行動は、
いたずらに時間をかけるのではなく、早めにクライアントに成果物の方向性を
お渡しすること
だと思いました。

結果として、クライアントからはそのスピーディさに驚きつつも、
とても喜んでいただいています。

もしこれがだらだらやった後の成果物の提出であれば、
そこまでの驚きや喜びはなかったかもしれません。
目先の報酬をあえてとらなかったことによって
先方の期待を上回ることができた瞬間ともいえます。

私が今勝ち取らなければならないのは、金銭的な収入もありがたいですが、
何よりも信頼の方が重要です。
勤め人ではないので、組織ブランドは使えませんから。

信頼を後回しにしてまで収入を得よう、なんていうのは思いません。
だから私は、目の前の工数が少し減ろうとも、まずはクライアントが
私に対する信頼を高めていただけるような行動を優先的に取ろうと思います。

この法則がわかっているか否かが、独立後の成功の要といってもいいと思います。
まぁぶっちゃけ、まだそこまでの成果はまだ出ていないんですけどね(笑)

でも、この法則に従えば良いことの確証は持てているので、
今後も一貫してその姿勢を貫いていきます。
目の前の一時の収入を諦めるって、結構勇気いるんですよね~(葛藤)

~編集後記~

  • 月次決算支援第4営業日目。引継ぎも手取足取りすることがだいぶ減り、
    私は成果物のレビューと業務改善に集中です。業務改善、やりたかった笑
  • 12/20セミナーの資料作りでサブリースのスライドを。コンパクトに収めるのに
    だいぶ苦労しています。
  • おばあちゃん猫専用ベッドを空気読まずに占領するうちの黒猫
ハナコ「なに割り込んできてんのよ!」カツオ「あったかいね~ここ」

【業務のご案内】

【SNS】フォローお願いします