なぜか学ばない、お金の使い方

会計

お金は大事です。
今は「資本主義」と言われるように
お金がものをいう社会。

そして日本で言えば
「資産運用立国」なるものを目指して
iDeCoだ新NISAだと、
まさに「投資ブーム」になっていますね。

いかに資産を形成するか、
シンプルに言えばお金を貯めるかを
みんなで競っているのが今の日本。

「年収○○円以上の男性じゃないと
付き合えない」というように、
交際する時の条件にすらなっている。
男性諸君は大変です。

なんですけど、ちょっとおかしくないですかね?

だって、私が今まで書いたことって、
全部お金の「貯め方」に関することばかり。

お金は持っているだけでは
何の役にも立ちません。
交換の道具として誕生したのが
お金なんですから、
道具であれば使って初めて
その効果を発揮するもの。

それなのに、お金の「使い方」を
教えてくれるところって、
どこにあるんでしょうか?

資産運用立国を目指すのは結構なことですが、
運用して形成した資産を何に活用するかまで
セットで考えないと、いつまでたっても
GDPは上がらないと思うんです。

GDPは国内総生産であると同時に、
国内「総消費」なんですから。
いくら手元にお金があっても、
消費がなかったら宝の持ち腐れです。

私も今年はなるべくお金を
使う年にしようと思っています。

もちろん無駄遣いはできませんが、
自分に役に立つ・身になると思ったら
もったいないと思わず積極的に使っていく。
使って減ったらまた稼げばいい。

むしろ使って知識や経験を
たくさん得ることが、
稼ぐことにもつながっていたりするので、
使う=稼ぐと言ってもいいと思っています。
(「稼ぐ」結果が返ってくるのは
もう少し先になりそうですが…)

そういう意味で、この
「DIE WITH ZERO」という本は面白いです。

死ぬことから人生を逆算して、
死ぬまでにいかにお金を使い切るかを
教えてくれています。

死ぬ間際までお金を持っていたって
あの世に持っていけるわけじゃない。
むしろお金を残したまま亡くなることで
家族にもめごとの火種も
残すことになる。

だったら早いタイミングで
渡すべき人にお金を渡してしまって、
自分がやりたいことに必要なだけの
お金を計算して残しておく方が
ずっと建設的ですよね。

「死んだら財産を寄付してくれ」
という人がいますが、
いまお金を必要としている人も
いるんです。

だったら「死んだら」なんて
悠長なこと言ってないで、
今すぐに寄付したらいいじゃないですか。

金は天下の周りもの。
血液と一緒で、貯めてばかりじゃ
淀んで不健康になってしまいます。

どう貯めるかより、
どう使うかを前提に
お金を稼いでいきましょう。

~編集後記~

  • 今日からIPO準備会社に3日連続往訪。
    自社開発中のソフトウェアの資産計上
    方針を監査法人と協議してまとめて
    いくのが私の任務。
    スタートアップの会社だと、
    資産計上を前提とした帳票づくりに
    まで気が回らないことも多く、
    今ある材料でどう会計ロジックを
    構築していくかが腕の見せ所です。
  • 暖かくなって空けた窓から外を眺めるうちの猫たち
なんかいるよ!?(みっちゃん(奥)、なみ(手前))

告知

3月に日本公認会計士協会東京会が
会計イベント「ハロー!会計」を開催します。
親子でお金のことを学べる貴重なイベント。
参加無料なのでぜひ足を運んでみてください!

詳細はこちら

【小学生】
日 時:2025年3月20日(木・祝)
    14:00~16:00
    ※13:30開場。13:50までに
    会場にお越しください。
会 場:公認会計士会館 ホール1
対 象:小学4~6年生
参加費:無料
定 員:60名(先着順)
※定員に達したみたいです。

【中学生】
日 時:2025年3月16日(日)
    14:00~16:30
    ※13:30開場。13:50までに
    会場にお越しください。
会 場:公認会計士会館 ホール1
対 象:中学1~3年生
定 員:84名(先着順)